「待機電力がもったいないのは分かるけど、家中のコンセントを抜くのは無理…」
そんな方向けに、“やる場所を3つだけ”に絞って、ムリなく続く見直し手順をまとめました。
この記事でわかること
- 待機電力を減らすなら「3か所だけ」で十分な理由
- 3か所(リビング・仕事机・キッチン)別の具体チェックリスト
- 抜いてはいけない/抜かない方がいい時の注意点(安全・機能)
結論:待機電力は「3か所だけ」見直すのがいちばん続く
待機電力の見直しは、家中を完璧にやる必要はありません。
まずは次の3か所に絞ると、労力のわりに効果が出やすく、続きやすいです。
- ① リビング:テレビ/レコーダー/ゲーム機/音響周り
- ② 仕事机:PC周辺/プリンター/充電器の山
- ③ キッチン・洗面:小型家電/温水便座など“つけっぱなし系”
固定費をもっと下げたい方は以下を見てください。
なぜ待機電力が効くの?:頑張らなくても減る「放置型の節約」
一度仕組み化すれば、毎日勝手に効く
節約が続かない一番の原因は「毎日がんばる必要があること」。
待機電力は、電源タップや設定の見直しで“自動化”しやすいのが強みです。
「見直す場所」を決めると、迷いが消える
節電はやることが多く見えるほど、行動が止まりがちです。
3か所に絞ると、家族にも共有しやすくなります。
まずここだけ:待機電力を減らす前の“確認3つ”(トラブル防止)
待機電力を減らすときは、「抜けばOK」ではないケースもあります。先に確認すると失敗しにくいです。
確認1)録画・アップデート・見守り機能があるか
テレビやレコーダーなどは、機能によっては待機中にも動作する設定があります(例:高速起動・クイックスタート)。設定次第で待機時消費電力が大きくなりやすいです。
確認2)説明書で「延長コード不可」などの注意がないか
消費電力が大きい機器は延長コード等を禁止している場合があるため、取扱説明書の確認が推奨されています。
確認3)電源タップの安全(定格・劣化・ホコリ)
配線器具は定格を超える使い方や、プラグ周辺のホコリ等による発火リスクがあるため、点検・清掃などが必要です。
やる場所①:リビング(テレビ周り)だけで一気にスッキリ
リビングは「置いてある機器が多い」ので、待機電力の“集約”が起きやすい場所です。
リビングのチェックリスト(まずはここに集中)
- テレビ:見ない時は消す/明るさを上げすぎない(できる範囲で)
- レコーダー:消す時は主電源OFFを検討(設定次第)
- 「高速起動」「クイックスタート」等がONなら、必要性を見直す
- ゲーム機:使わない時間帯の電源管理(自動スリープ等)
- ルーター:在宅・見守り・IoTがなければ“寝る時間だけ”OFFなど無理ない案を考える
ここだけは“抜かない方がいい”場合もある
録画予約、夜間アップデート、見守りカメラ、スマート家電のハブなど、家庭によっては「抜くと困る」が起きます。
この場合は、「抜く」より「設定で待機を軽くする」方向が安心です(高速起動を切る、表示を消すなど)。
やる場所②:仕事机(PC周辺)…“充電器の山”を1本化する
在宅や家庭の事務作業が増えると、机周りは放っておくと増えがちです。
仕事机のチェックリスト(やりやすい順)
- “常時挿しっぱなし充電器”を数えて、不要なものは外す
- ノートPC:スリープ・休止の設定を見直す(使い方に合わせて)
- モニター:使わない時は電源OFF(自動オフ設定も検討)
- プリンター:使わない日は主電源OFF(印刷頻度に合わせて)
- スピーカー・外付けHDD:使う時だけ通電にする(タップで管理)
コツ:タップに「用途ラベル」を貼ると迷わない
例:
- 「PC一式」
- 「プリンター」
- 「充電(夜だけ)」 ラベルがあるだけで、“考える手間”が減って続きます。
やる場所③:キッチン・洗面(小型家電)…“使わない季節”が狙い目
キッチンは消費電力が大きい機器もありますが、待機電力の見直しは「小型家電の置きっぱなし」を減らすのが現実的です。
キッチン・洗面のチェックリスト
- 電気ケトル・トースター:使わない時間帯のタップOFF(可能な範囲で)
- 電子レンジ:時計表示などが不要なら設定を見直す(機種による)
- 美容家電(ドライヤー等):挿しっぱなしになっていないか週1で点検
- 温水洗浄便座:タイマー節約機能を利用/使わない時は抜く判断(機能がない場合の例が示されています)
※冷蔵庫は基本的に抜きません。待機ではなく“常時稼働”なので、見直しは別記事(詰め方・設定)で扱うのがおすすめです。
道具はこれだけ:電源タップ&(必要なら)スマートプラグ
まずは電源タップ(安全第一)
選ぶ基準はシンプルです。
- 個別スイッチ付き(まとめてOFFできる)
- 定格(W/A)に余裕がある
- 劣化したタップは交換(変色・異臭など)
配線器具は定格超過や劣化が火災につながる恐れがあるため、注意が必要です。
スマートプラグは“目的がある人だけ”
便利ですが、設定や家族運用が増えると続かないこともあります。
おすすめは「夜だけ自動でOFFしたい」など、目的がはっきりしている人です。
1週間で定着:家計簿なしで“効果”を確かめる方法
家計簿が苦手でも、効果確認はできます。
① まずは「実施した場所」だけメモ
例:
- リビング:タップ導入
- 机:充電器を3→1へ
- キッチン:便座タイマー設定
② 検針票 or Web明細で“使用量の傾向”を見る
日々の上下は天候や在宅状況で変わります。
なので、数字は断定せず 「増えた/減ったっぽい」程度でOKです。
注意点:待機電力の見直しで失敗しないために(安全・快適優先)
延長コード・タップの使い方は安全に
- 定格を超えて使わない
- プラグ周りのホコリを放置しない
- コードを踏みつけたり強く曲げたりしない
ヒーター系・電熱器具の扱いに注意
停電復旧後の通電火災など、想定外の通電リスクについて注意喚起があります。
「抜く/抜かない」を迷う機器ほど、説明書と安全を優先してください。
“生活の不便”が出るなら、やり方を変える
節電でストレスが増えると続きません。
抜くのが面倒なら「個別スイッチで夜だけOFF」など、負担を軽くする方法に寄せましょう。
まとめ:待機電力は「3か所」だけで、ムリなく続く
- 待機電力の見直しは、リビング/仕事机/キッチン・洗面の3か所に絞るのが続きやすい
- 高速起動などの設定は、待機時消費電力が増える場合があるので、必要性を見直す
- タップや配線は安全が最優先。定格・劣化・ホコリに注意する
今日やるなら、まずはこれだけでOKです。
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